2026/07/14 16:44

「飲む温泉水」が近年注目を集めています。しかし各地の温泉水がある中で、何を基準に選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、飲む温泉水を比較検討するときに見るべき5つのポイントを解説します。数値の見方がわかれば、ご自身に合った水がきっと見つかります。

■ポイント①硬度|口当たりを決める最重要指標

硬度は水に含まれるカルシウム・マグネシウムの量を示す数値です。WHO基準では60mg/L未満が軟水とされますが、飲む温泉水の中には硬度10mg/Lを下回る「超軟水」も存在します。

硬度が低いほど、くせがなくまろやかな口当たりになり、お茶・コーヒー・だしなど素材の風味を引き出す用途に向いています。商品パッケージや公式サイトで「硬度」の数値を必ず確認しましょう。

■ポイント②pH|アルカリ性の度合い

pHは水の性質を示す指標で、7が中性、それより高いとアルカリ性です。温泉水にはpH8〜10前後の天然アルカリ性のものが多くあります。人工的にアルカリ性にした水ではなく、源泉由来の「天然」アルカリイオン水かどうかも確認したいポイントです。

■ポイント③ORP(酸化還元電位)|水の個性を示す数値

ORPは水の酸化・還元の状態を示す測定値で、マイナスの値が大きいほど還元側の性質を持ちます。あまり知られていない指標ですが、温泉水ごとの個性が表れる数値です。測定条件(源泉での測定か、容器充填後か)も併せて確認すると、より正確に比較できます。

■ポイント④鮮度管理|採水から充填までの体制

温泉水は生きた水です。源泉から湧き出た水がどのように管理され、どのくらいの時間で充填されているかは、品質を左右する重要な要素です。採水地と充填工場が離れているのか、源泉のそばで一貫管理されているのか。公式サイトで製造体制を確認してみましょう。また、用途や生活スタイルに合わせて容量や容器タイプを選べるかも、続けやすさのポイントです。

■ポイント⑤産地とストーリー|どこで、どう生まれた水か

温泉水は産地の地質によって性質が大きく変わります。火山地帯の水か、どのような地層を通ってきたのか、採水から充填までの管理体制はどうか。毎日飲む水だからこそ、生まれた背景まで確認して選ぶと安心です。

■SACLAの水質データ

参考までに、鹿児島県垂水市「たるみず3号温泉」から湧き出るSACLAの数値をご紹介します。

・硬度:1.4mg/L(超軟水)
・pH:9.8(天然アルカリイオン)
・ORP:-390mV(地下800mから自然噴出した直後の源泉水の測定値)
・天然水素:0.55ppm(東京工業大学〈現・東京科学大学〉の調査で確認)
・鮮度管理:採水から充填まで一貫管理

約3万年前の姶良カルデラの大噴火が生んだシラス台地。火山灰が変化した凝灰岩層を透過することで不純物がこしとられた超軟水です。

■まとめ

飲む温泉水を選ぶときは、①硬度②pH③ORP④鮮度⑤産地の5つを比較しましょう。数値は各ブランドの公式サイトで公開されていることが多いので、ぜひ見比べてみてください。ご自身の用途(飲用・料理・白湯など)に合った、納得の一本を選んでいただければ幸いです。